サイバーセキュリティ自己点検ツール

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サイバーセキュリティ自己点検ツール

サイバーセキュリティ自己点検ツールについて

 

 国立研究開発法人情報通信研究機構ナショナルサイバートレーニングセンターでは、地方自治体における組織のCSIRT等の整備状況や課題等の実態を調査するために「2023年度 セキュリティ関連人材・組織に関する状況調査」を実施しました。当該アンケート調査の回答結果を踏まえ、各自治体におけるCSIRT等の整備状況や課題等を把握いただくための自己点検ツールを作成いたしました。


本ツールは、アンケート調査結果の統計情報を活用し、ご参考情報として、自治体の皆様に、自組織の対応状況を把握いただき、更なる改善に役立てていただくことを目的としております。自己点検ツールは、以下のボタンからダウンロードできます。是非、皆さまの組織の状況把握や今後の対策にご利用ください。


※本ツールで使用している数値は、「2023年度 セキュリティ関連人材・組織に関する状況調査に関するアンケート調査」のアンケート回答における有効回答数808団体より、自治体規模に応じて算出した各設問の平均値となります。また、CSIRT等の整備状況や運用状況において、各設問における内部統制上求められるレベルを基準値として定めています。


※自己点検ツール動作確認環境 Windows10/11 Office365

       

【自己点検ツールの主な機能】

 

 アンケートに入力することで、以下の情報を得られます。

    
     
  • 4つのカテゴリ(組織体制・人材教育・システム運用・業務プロセス)に関して、自己点検結果を表示します。
  • 4つのカテゴリの自己評価結果と自治体規模別の平均値、望ましい値の基準値が比較できます。
  • 4つのカテゴリに関して基準値を下回っているカテゴリに関して最も低い設問に関してアドバイスを表示します。
  • 各カテゴリの点検項目に関しての自己評価を棒グラフで表示します。
  • 点検項目に関して自己点検結果と自治体規模別の平均値、望ましい値の基準値を比較できます。
  • 全点検項目に関してレーダーチャート表示します。レーダーチャートにて平均値と基準値を表示し、比較できます。
自己点検シートイメージ



自己点検結果イメージ

自己点検ツールダウンロード

マクロ版

ダウンロード

自己点検項目

自己点検の考え方


【自己点検項目】
本ツールでは、自己点検の指標を大きく4つのカテゴリに分けています。
4つの評価項目についての説明は以下になります。

指標 自己点検の主な評価項目
組織体制 ・CSIRTの設置状況
・CSIRTの体制
・委託事業者や外部の専門家との責任範囲の定義状況
人材教育 ・一般職員への教育の実施状況
・CSIRT構成員やセキュリティ担当に対する教育の実施状況
・実施している教育の内容
システム運用 ・監視体制
・情報資産の把握状況
・システム関連文書の整備状況
業務プロセス ・PoCの設置状況
・インシデントに対する予防状況(情報収集や診断の実施等)
・インシデント発生時の準備状況(連絡先や対処手順の整備等)        

全体的な傾向について


【アンケートとヒアリングからの全体的な傾向】
 アンケート調査結果及びヒアリング調査結果から見えた規模別の状況について、以下のレーダーチャートに規模別のグラフを示します。

全体的に同型のグラフになっています。大規模な組織であるほど成熟度は高い傾向にあり、大規模組織(一般管理職員数が1,000名以上)の成熟度の平均値は約3.6点、小規模な組織(一般管理職員数が1名~99名)の成熟度の平均値は約2.5点と、1点以上の差が見られます。また、いずれの規模の組織であっても各成熟度の平均値において、点数が高い項目、低い項目に同質性が見られました。例えば、組織内の情報セキュリティに関する専門知識を有する人員数、外部の専門家との連携体制の整備状況、PoCの組織内外への公表状況、外部機関から入手するセキュリティ情報の活用状況といった項目は、規模の大小に拘わらず成熟度が低い結果となりました。その他、個別の項目に関して、本調査の重要なポイントであるCSIRTの設置について、設置に至っていない自治体が全体の約4分の1を占めており、うち約半数は一般行政職員数が100名未満の小規模自治体でした。そのため、CSIRTを設置するにあたっての人的リソースが不足している小規模自治体において、CSIRTの設置が進んでいない現状が見られました。また、ヒアリング調査の結果としても、CSIRT運営上の課題としてCSIRT及びインシデント対応に関する「要員のスキル不足」や「セキュリティ事案、事象、事故対応訓練の不足」等を挙げる自治体が多く、人的リソースの不足が聞かれました。セキュリティ人材の積極的な採用だけでなく、CYDER等外部演習の積極的な受講・活用や、外部の専門家を活用することも対策の一つになると考えられます。

 ※2023年度808組織からのアンケート結果、および15組織からのヒアリング結果からまとめた資料です。



アンケート・ヒアリングからの主要課題とアドバイス

【アンケートとヒアリングからの全体的な傾向】
 アンケート調査結果及びヒアリング調査結果から見える、主な3つの課題とそれらの課題に対する方策について示します。

※2023年度808組織からのアンケート結果、および15組織からのヒアリング結果からまとめた資料です。


課題 課題の概要 方策
人的リソースの不足 CSIRTの業務においてセキュリティの専門知識を必要とすることも多いにも拘わらず、多くの自治体において専門知識を有するCSIRT構成員などのセキュリティ人材が不足している。 ・セキュリティ人材の積極的な採用や外部の専門家の活用
・インシデント発生時に対応可能な人的リソースの拡充(既存職員に対する研修等の促進)
外部委託事業者との責任分界点が不明瞭 大規模な自治体であっても、外部委託事業者との責任分界点を明確にできている自治体は少なく、いずれの規模の自治体でも「何かあった場合に適宜相談している。」状況がある。 ・外部委託事業者とのインシデント発生時の責任分界点(クラウドサービスを利用する場合を含む)を明確にするための教育の提供
通信に対する監視が不十分 都道府県が実装している「セキュリティクラウド」でカバーしているものの、自組織内における通信に対して不正アクセス等を監視できている自治体は少ない。 ・自組織内の通信に対する監視
・当該監視の必要性に係る教育や訓練の実施