2026年02月25日
あふれるアイデアで、埼玉県庁内だけでなく埼玉県全体を支えていらっしゃる埼玉県庁の皆様。
どのようにCYDERを活用されているのか、そのノウハウをおうかがいしました。
NICT:CYDERを受講した、率直なご意見をお聞かせください。
氷見さん:私は、2024年度にAコースとBコースとプレCYDERを、2025年度にはAコースとプレCYDERの全てのコンテンツ(ケーススタディ編1&2とドリル編)を受講しました。
Bコースは技術よりな内容で、ベンダーさんの作業を体験することができとても良かったと思っています。私たちは普段の業務でベンダーさんのように実作業をすることはあまりありませんが、演習の中でベンダーさんの実作業を体験することで、ベンダーさん目線に立って的確な指示を出すことができるようになりました。
また、CYDERの集合演習では同じグループの方との議論を通し他の自治体担当者とコミュニケーションが取れるのも良いところだと思います。
今年度の新コンテンツであるプレCYDERドリル編は、歯ごたえがありかなり良いと思いました。単元ごとにテストがあり正解しないと次に進めないところや、どんどん問題が複雑になっていきストーリーに引き込まれる感じがとても良かったです。

齋田さん:
私は地域機関の総務担当からの異動で、システム分野は全くの未経験でした。過去にIT教育を受けた経験もなく、日々の実務の中で基礎から学んでいる段階です。
CYDERはインシデント対応の研修なので、自分の担当とちょっと違うかな...と思っていましたが、通信障害などのトラブルの切り分けのフローとインシデントの対応フローには共通項があると感じ、答え合わせ的なところがありました。
今年度は業務が忙しくAコースしか受講できませんでしたが、来年度はBコースやCコースといった上位コースも受講したいと思います。

石塚さん: 私は、システム運用について全くの未経験で、配属されて初めて携わることになりました。現在は、県庁の全職員が使う、旅費システムの担当をしています。上司の小林さんの勧めもあり、2023年度に初めてCYDERのAコースを受講し、一連のインシデントハンドリングの流れを学びました。自身で色々な資格を取るように努力していますが、セキュリティは日進月歩なので2023年度以降毎年CYDERを繰り返し受講して情報をアップデートしています。

石塚さん:
2023年度に、所内の各システム担当者に向けた研修を自身で企画運営したことがあります。職員によってセキュリティに関する知識に差があるため、初学者にも分かりやすくするにはどうしたらよいか考え、全システムに関わるシチュエーションになるよう、CYDERのAコースを参考に自身でシナリオを作成し「システム障害対応訓練」として実施しました。
各システム担当から2名ずつと、それぞれのシステムベンダーから1~2名が参加し、実際にインシデントが起きた時にどのように対応するか、どのように連携するのか、訓練を実施しました。ベンダーに参加してもらうことで認識合わせができただけでなく、ベンダーから改善提案もその場で受けることができ、それを踏まえマニュアルを更新することができ、収穫はとても大きかったです。
このようなシステム担当者向けの研修は毎年実施していまして、年度ごとに運営担当者が異なります。一つの会議室に集まる形やオンラインも併用したハイブリッド形式でも実施していて、まず初動を押さえてから全体的な流れを押さえるような感じで各フェーズで対応し、ベンダーとの連携も確認しています。
島田さん:
私は、システムに関しては素人で全くの未経験でした。
知識を身につけるために、自身でセキュリティ分野を含む情報処理資格試験の勉強をしていますが、CYDERを受講することで、テキストで学んだ点在していた知識が立体的に繋がり、とても理解が深まりました。
CYDERの良い点として、他の自治体との交流の場となる良い機会であることが挙げられると思います。人脈ができるのはとても貴重なことですし、もっと多くの方と繋がれると嬉しいと思います。
また、演習時のチューターの助言は、こんな視点もあったのかと多くの気づきがあり、なかなか自分では気づかない視点の話が聞けるのがよいと思いますし、グループの議論で足りないものを的確に指摘してもらえるのも良いと思いました。
Aコースを2年連続受講しましたが、来年度も引き続き受講したいと思います。

山崎さん:
私は、2023年度にAコースとプレCYDERを、2024年度にはBコースとプレCYDERを受講しました。
そんな折、埼玉県内にCYDERを受講したことがない自治体が存在することを知り、埼玉県をセキュリティに強い県にできればと思い、市町村への声かけを実施しました。
具体的には、県下の市町村へCYDER参加推奨のメールを送付した上で未受講市町村に架電し、メールの趣旨と参加を推奨する旨を担当者にお話しました。また、申込受付開始の数日後、申込がなかった市町村には改めて電話でCYDERの魅力をお伝えしました。
これにより、「自治体システム担当者にとって、CYDERは本当に受講しておいた方が良いもの」という想いが伝わったのか、2024年度には埼玉県内の全ての自治体がCYDERを受講することができ、ほっとしました。

NICT:全ての自治体様にCYDERを受講していただくという目標に向かって、立ち上がってくださった山崎様に本当に感謝いたします。ありがとうございます。
NICT:埼玉県庁様が今後に向けて検討していることを教えてください。
氷見さん:セキュリティは情報システム担当部門だけでなく、全庁で取り組むべき課題です。
現在はセキュリティ担当や情報システム担当職員を中心にCYDER AコースやプレCYDERを受講させていただいていますが、今後はより広範囲な職員にも受講を推奨し、全庁的なセキュリティ意識の向上に努めていきたいと考えています。